過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
1- 20
910:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 01:34:54.80 ID:abYTtK5o0
 そしてそれからさらに十日ほど月日が流れた。現在男たちはある森を抜けた先で戦闘を繰り広げている軍とエルフたちの行動を遠くから観察していた。
 喉が張り裂けんほどの叫びをあげ、敵に向かって斬りかかる軍の兵士。それに負けじと次々と魔法を放っていくエルフたち。人数は明らかに軍側が優っている。だが、兵士一人あたりの質はやはりエルフたちの方が上であった。
 そして、今問題なのは軍側の連携が取れていない点だった。遠くから見ている男たちだからわかることであるが、軍の者の多くは迫り来る死、圧倒的に数で優っているにもかかわらず押され気味という点から兵士たちの士気が明らかに落ちていた。そして、数の少ないエルフたちの鬼気迫るほどの勢いに次第に押され、彼らは少しずつ後退していた。

男「……マズイな。このままじゃ統率が取れなくなった場所から切り崩される」

 軍の様子を静かに観察していた男がそう呟く。

騎士「どうする、加勢するか? 今ならエルフ側もこっちの存在には気づいていないだろうし、奇襲をかければ状況を好転させられるかもしれないぜ」

女騎士「だが、こちらは四人だ。引き際をわきまえないと直ぐに包囲されるぞ」

男「わかってる。だから、もう少し様子を見る。あまりにも状況が悪化するようであればこのまま黙っているわけにも行かない。ここでエルフたちに勝利を持たせてやつらを活気づかせては不味いだろうしね」

 そう言って男は再び戦場を眺めた。そして、彼の横に立つ少女に問いかける。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/678.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice