過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
1- 20
914:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:52:35.65 ID:abYTtK5o0
 とうとうこの状況に耐え切れなくなった軍の脆い部分が崩れたのだ。そして、それをエルフ側が見逃すはずもなく、集中的にそこをより打ち崩していこうとする。
 それを見ていた男たちは頷き、動き出す。

男「さあ……行くぞッ!」

 一斉にその場から駆け出し、エルフ側へと走り込む。奇襲の際の初撃は男が担当する。走りながらいくつもの魔法を多重起動し、それらを今まさに軍の兵士たちの壁をうち崩そうとするエルフたちの横っ腹に一斉に打ち込む。
 火、土、風、水、氷。様々な魔法が絶大な威力を持って打ち放たれる。突然現れた敵の存在にエルフたちは完全に不意を突かれ、防御をする暇もなくその全てを容赦なくくらった。
 陣形は乱れ、崩れるエルフ勢。そして、その隙を逃さず男たちは一斉に彼らの元へと切り込んでいく。

騎士「オラァッ!」

 怒声とともに騎士が力任せにエルフの身体を切り裂いていく。次々と倒れ行くエルフに目もくれず、次から次へとエルフに手傷を負わせていく。

女騎士「邪魔だっ! 消え去れ」

 そんな騎士に続くように女騎士もまたエルフたちに切りかかり、隊列を戻そうとする彼らを妨害する。
 軍の兵士たちは突然のことに動揺していたが、少なくとも男たちが敵ではないと察しすぐさま隊列を整え始めていた。
 ひとまず奇襲は成功した。あとはどのタイミングでこの場から引くかが問題だ。近いエルフから順に持っている短剣を使い、一撃で素早く彼らを殺害しながら男は離脱の機を見計らっていた。
 だが、そんな彼の後ろでヒッ! と女魔法使いの悲鳴が上がった。振り返れば彼女めがけて持っている剣をふり下ろそうとしているエルフがいた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/678.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice