過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
1- 20
918:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/21(金) 02:56:49.45 ID:abYTtK5o0
女魔法使い「先生、どうです? 私も、戦えますよ。先生の教えてくれた魔法で、私から全てを奪ったエルフを殺しましたよ」

 嬉しそうに語る女魔法使い。褒めて欲しくて仕方がないといった様子だ。男に対してのみ純真無垢な少女のその行動を、彼女を拾い、身を守るためと言って教えた魔法で成し得た成果を全ての責任を持つと己に誓った彼が否定するわけにも行かなかった。
 それが、どれだけ歪んでいて、間違っていることだとしても……。

男「……うん。よくやったね。えらいよ、女魔法使い」

 軍の兵士の間をすり抜け、安全な場所へと移動した男は彼女を腕から離し、褒めてあげた。そんな彼の言葉に心底嬉しそうにする女魔法使い。
 そんな彼女を見て男は罪悪感から胸に鋭い痛みが走るのを感じた。
 そして、戦況は彼ら四人の行動によって一気に軍が優勢になり、エルフたちを撤退させるまでに至った。
 こうして、この戦いを勝利に導いた立役者として彼ら四人は西方の軍基地へと招かれることになる。
 だが、結果としてそれが彼らを更に過酷な戦いへと駆り出すことになることになろうとは、この時はまだ誰も気がつかなかった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/678.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice