過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」
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936:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/29(土) 22:35:26.66 ID:1f/X2rNz0
西方司令官「では、今日より君たちにはエルフたちの偵察に向かってもらう。だが、ただ偵察するだけでない。できる限り相手の狙いを掴み、可能であるならば敵の戦力を可能な限り減らしてくるといい。
 なに、我々は君たちであれば敵の本隊を叩くことも可能だと思っているよ。任務の期限はこの地域にいられるギリギリまで。ああ、それと。どのような結果になったとしても必ず報告をしにこの基地へ最後に戻ってくるように。でなければ逃亡したとみなし、軍法会議に処すかもしれないからね。
 さて、私の話は以上だ。さあ、行きたまえ」

 一方的に言いたいことだけ男たち四人に告げ、西方司令官は邪魔者扱いするように彼らを部屋から追い出されたのが既に三日前。今、四人はエルフたちが潜んでいるであろう森の中を一歩一歩息を潜めて進んでいた。
 休みながらの行進とはいえ、足場の不安定な森の移動は彼らの体力を想像以上に奪っていた。中でも、身体が未発達で体力の乏しい女魔法使いは何度も倒れそうになっており、定期的に休息を挟まなければならなかった。
 初めは会話を交えながらの行進であったが、体力の減少や敵にこちらの存在を悟られないためという理由から徐々に口数は減っていき、必要事項を伝達する際と休息の間の僅かな時間だけが彼らの主な会話の機会となっていた。
 そして、今。本日何度目かになる小休憩を挟んでいる男の傍に女魔法使いがしょぼくれた顔をして近づいてきた。

女魔法使い「……すみません、先生。私のせいでこんなに休息をとることになってしまって」

男「もう、前の休憩の時と同じこと言ってる。何度も言うけど気にしなくていいんだよ。本当に無理を言うような状況だったら有無を言わさずに歩かせるから。それがまだ必要ないって判断しているからこうして休息をとっているんだ。
 それに、疲れてるのはみんな同じだしね。少しでも体力を回復させておかないといざって時に困るから」

 そんな風に女魔法使いが気を使わないように言葉を選んで話をしていると、そんな二人の元に近くで聞き耳を立てていた騎士と女騎士が寄ってきた。



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