過去ログ - 「俺は愛を餌に生きてィる」
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10: ◆QkRJTXcpFI[sage saga]
2012/11/30(金) 12:02:36.29 ID:nlsr789Z0
日毎に"蜃気楼"の声は大きくなり、言葉数は比例して増えていく。

「不思議なものだな。姿形を成してなィ俺の方が人間らしくて、
 人から産まれて人型の君に感情が欠乏してィる。
 人間はなにを以て人間と定める? なんて、少々哲学が過ぎるが。
 しかし君はもう少し考えた方がィィ。世間一般とやらにィわせれば、君はとっくに狂ってる」

少年「……ぅるさい」

「少年、それは怒りじゃなィ。ただの反射だ。パブロフの犬だ。
 慣れてきたから反抗できるようになっただけで、音が響けば誰だって五月蝿ィとィう。
 勘違ィはしなィようにな」

少年「っ」

「そうだ、どちらかとィえば声が出なくてもそちらが正しィ怒りなんだ」

かれこれ"蜃気楼"が少年に巣食って一ヶ月が経とうとしている。



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