過去ログ - 「俺は愛を餌に生きてィる」
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21: ◆QkRJTXcpFI[sage saga]
2012/11/30(金) 12:11:03.87 ID:nlsr789Z0
例えばこんな話がある。
世界の文化がまだ発達していなかった時代に、象を売ろうと考えた商売人がいた。

商売人は歩き続けて象を宣伝したが、誰もが象を買っても使い道がないと断った。
ならば異国の象を知らない者に売ればいいと考え、商売人は遠い辺境の国に訪れた。

そこで象という知らない生き物に興味を持った王に商売人は象を説明した。

「象はとても大きいのです」
「それはどれくらい大きいのだ?」
「この国の民家なら踏みつぶせてしまうほどに」
「そんな大きな生き物がいるわけがないだろう! 貴様、わしを謀〈タバカル〉か!」
「いえいえ本当ですとも! それに、象には立派な鼻があるのです」
「立派な鼻? それはどんな鼻だ」
「頭の後ろまで届くような、それはそれは長い鼻です」
「むむむ、貴様、どれだけわしを愚弄する気だ! この者を引っ捕えよ!」

と、このように。
認識することができず知覚することができない者にとっては、対象は存在しないのだ。

感情も同じようなものだと"蜃気楼"は考えた。
極論すれば、認識できても知覚できなければ、在っても無いのと同じなのだと。



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