42: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2012/11/30(金) 18:02:51.54 ID:nlsr789Z0
少年の姿を確認するや静まり返るクラスメイト。沈黙の重みが少年の足取りを臆病にする。
少年(か、帰りたい……)
「馬鹿げたことを抜かすな! ここで踏ん張れば恐ィものなしだ!」
一人だったならそもそもこんな事態にはなっていなかっただろう。
"蜃気楼"と出会わなければ、少年の求める偽者の平和に満足していられただろう。
少年(だけど僕はそれが間違いだって知ってしまった……。
そして僕は今、一人じゃない!)
生唾を飲み込んで席に向かい、椅子を引いてそこに座る。
たったそれだけの動作に少年は滝のような冷や汗をかいた。
そんな少年に近づいていく人影が一つ。
昨日の放課後、少年と喧嘩した男子生徒だった。
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