過去ログ - ロロナ「深淵歩きのアルトリ……アル……アーくん!」 アルトリウス「」
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◆rMzHEl9LA2
[age saga]
2013/09/15(日) 02:21:27.66 ID:Pzip/pOQ0
――でも、今度は……。
夢の中、ロロナは思い出した。
アルトリウスが敗北し、深淵纏いの騎士の大剣が左腕を貫き、その胸に突き刺さったことを……。
今度は無事じゃ済まなかったかも知れない。
今度は大怪我をしたかも知れない。
今度は……。
――いつだって、アーくんは一人で戦って、危険な目に遭ってた。
黒騎士達に襲われた時も……。
深淵纏いの騎士が出た時も……。
牛頭のモンスターが出て、オルトガ遺跡に行けない時も……。
――いつだって、アーくんは困ったわたしを助けてくれた。
材料を取りに街の外へ行く時はいつも護衛としてついて来てくれた。
アトリエの店主を任されて、不安になってる時は背中を押してくれた。
――いつだって、アーくんは見守ってくれてた。
思い出すのは錬金術をしている自分の姿。
その傍には本を読むアルトリウスの姿があった。
――今度はわたしも一緒に戦う。
――強くなろう。
――だから……。
寝室のベッドで目覚めたロロナは起き上がると手で涙を拭った。
ロロナ「……うん!」
立ち上がり、アトリエへの扉を開けた。
開いた扉からアルトリウスとクーデリアがソファーに座っているのが見えた。
まだ、怪我が治りきっていないのか、アルトリウスの姿は何処か元気がないように見える。
そして、彼の左手は力なくダラリと垂れていた。
ロロナ「……っ」
その姿を見て、ロロナは辛そうに顔を歪めるが、すぐに軽く頬を叩く。
そして、二人に微笑んだ。
ロロナが入ってきたことに気づいたクーデリアが立ち上がり、ロロナに近づく。
クーデリア「今度はあたしも一緒に戦ってあげる!」
ロロナ「くーちゃん……うん、今度はわたし達も!」
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