38: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 14:14:02.60 ID:3iBpGK/O0
と、肘にリモコンが当たって、TVの電源が入ってしまった。
さっきまで映っていた私の泣き顔が、明るい画面によって
39: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 14:15:19.76 ID:3iBpGK/O0
人は殺しても生き返ってしまうのに、どうして
テレビ画面の向こう側にいる犯人達は殺したり
なんかしたんだろう?
大人のくせに、生き返る事も知らないのか?
40: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 14:18:28.84 ID:3iBpGK/O0
それとも。
それとも、殺しても生き返らない方法をこの犯人達は
知っているのだろうか?
41: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 14:19:34.57 ID:3iBpGK/O0
けれど、画面の向こうの容疑者たちは、私の質問に
答える事もなく車に乗り込んで連れて行かれる。
所詮、私とは住んでいる世界が違うのだ。
仕方のない事だった。
42: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 17:57:05.97 ID:3iBpGK/O0
――――翌朝。
43: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 18:00:10.86 ID:3iBpGK/O0
洗面所で顔を洗い、台所に向かう。
ちらっと時計に目をやると、もうお昼過ぎだ。
「…………」
44: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 18:01:19.20 ID:3iBpGK/O0
「馬鹿みたい」
まただ。
また幻聴だ。
45: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 18:02:54.45 ID:3iBpGK/O0
「誰も……いない?」
「お母さんは……?」
そう。台所に『ある』はずの、母の死体がない。
46: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 18:05:18.50 ID:3iBpGK/O0
「あはははははははははははははははははははははははははははは!?」
そんな。
確かに昨日……もしかしたらお父さんとお母さんも
47: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 18:06:28.50 ID:3iBpGK/O0
予感は、的中した。
書斎にある筈のお父さんの死体も、無くなっていたのだ。
「ふふっ!?」
48: ◆Hh5XlZF2el.N[saga]
2012/12/02(日) 18:11:51.76 ID:3iBpGK/O0
ふらふらとした足取りで台所に戻る。
テレビは点いたままだ。
214Res/90.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。