861:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 03:30:35.01 ID:1eH1n7KF0
魔獣「あきらめることのできない渇望が、彼女に決してかなうことの無い夢を見させてしまった」
それがどういう事なのか、今ならばわかる。
……今なら。
魔獣「……それが彼女の行動原理」
まどか「……」
魔獣「彼女の人生は雁字搦め。鹿目まどかという名の呪縛でね」
魔獣「これはもう、りっぱな呪い」
まどか「……私の……呪い……」
意味を確かめるように、言葉をなぞる。
魔獣「やっと喋ってくれたね。反応無くて寂しかったんだよ?」
意地悪な笑い声。
魔獣「……でも、もうその呪縛は解かれた」
まどかの傍らに横たわるほむらを見て、妖しく微笑む。
魔獣「彼女は求めた」
魔獣「だから私が与えてあげた。虚飾の世界を、ね」
魔獣「彼女は今、決して目覚めることの無い夢の中で、理想の世界を見てる」
まどか「……」
魔獣「この永遠の眠りはね、あなた達二人に与える慈悲と罰」
魔獣「最も大切な人の側に居ながら、お互いを感じることはもう決して無いの」
魔獣「これで全部お終い。もう、彼女は繰り返すことはないんだよ」
まどか「……まだ」
まどか「……まだ……終わってなんか……ないよ」
消え入りそうな呟きを魔獣は鼻で笑う
魔獣「まだ、彼女が目覚めると思っているの?」
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