866:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/07(日) 03:41:06.66 ID:1eH1n7KF0
まどか「……わたしの願いも……ほむらちゃんの願いも……」
まどか「他の皆の大切な願いも……みんな間違っているっていうの……?」
まどか「願うことが間違いで……こんなに一生懸命頑張ってきたのに……最初から報われないって、そう言うの……?」
力無く言ったまどかの前に、誰かに良く似た影が現れる。
そいつは長い後ろ髪をかき上げるように手首を跳ね上げ、見上げるまどかに告げる。
諭すように優しい口調で。
使い魔「魔法少女になるって、そういうことよ」
まどか(―――!)
それは、いつかほむらの記憶の中で聞いた言葉。
焼けるような夕日の中で、寂しそうにふせた横顔が甦る。
かつて、別な自分とほむらが交わした言葉の一つ一つが浮かんでは消えていく。
彼女の冷たい言葉の裏には、いつだって暖かな想いが込められていたことに今更ながら気が付く。
まどか「ほむらちゃんの……言う通りだね……」
まどか「わたしの……やさしさが大きな悲しみを呼びよせる、って……」
まどか「違う自分になろうと思わないように、って……」
目頭に熱いものが込み上げてきて、必死に抑えようと眉間にしわを寄せる。
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