881:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/16(火) 01:13:20.12 ID:gjzpH+ig0
ほむら「……私の方こそ……ごめんなさい、まどか……」
まどか「ううん……ほむらちゃんのせいなんかじゃない……わたしが……わたしが……っ……」
最後まで言いかけたまどかの言葉を遮って、見つめあった瞳を外しほむらはかぶりを振る。
ほむら「いいえ……違うの……そうじゃ、なくて……」
まどか「……?」
ほむら「……ごめんなさい、まどか」
まどか「え……」
私が今、何を言っているのか分からないと思うけれど
……これは、私にとってのけじめだから。
ほむら(これから起こることを貴女には知られることなく、全てを……終わらせるわ)
ほむらが言った言葉の意味を測り兼ねただじっと見つめているだけのまどか。
その背後に闇が広がっている。
ほむら「貴女はこんな真っ暗な孤独の世界で、それでも私を信じてくれたのね」
その強さを今でも羨ましく思う。眩しく思う。
ほむら(だから、せめて―――)
せめて最後くらいは、私も強くあらねば、彼女を守る私であらねば。
記憶の中にあるいくつもの『鹿目まどか』の表情が、目の前の泣き顔に幾重にも重なって
そして、消えていった。
ほむら(あなたのその想いを無駄にしない為に)
ほむら(今度こそ貴女を、貴女の願いを―――)
―――守ってみせる。
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