892:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/08/18(日) 20:31:33.55 ID:HzXniEwx0
魔獣「ちょっぴり驚いちゃったよ、暁美ほむら」
しばらく睨み合っていたほむらと魔獣。
両者を隔てていた沈黙の壁はまどかと同じ声の主によって破られた。
魔獣「目を覚ますなんて思わなかった。私だって、ふふっ、信じてたからね」
魔獣「鹿目まどかを裏切るわけなんかない、って」
言葉の端に皮肉を含ませ、いたずらっぽく魔獣は笑う。
まどか(裏切る……? わたしを……?)
ほむら「……」
魔獣「そんなに恐い顔しないでよ。むしろあなたには感謝して貰いたいのに」
魔獣「幸せな夢、見れたでしょう?」
ほむら「……っ」
歯が軋む音が背後のまどかにも聞こえた。
魔獣「いいの? それを捨ててしまっても」
魔獣「この先に望んだ理想なんて無いってこと、あなたも―――」
ほむら「だとしてもっ!!」
魔獣の言葉を遮って、殴りつけるような声が響く。
ほむら「……だとしてもこれが、私の出した答えなのよ」
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