過去ログ - ほむら「願いの果て」
1- 20
932:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/17(日) 14:24:58.73 ID:RM9HTYuF0
魔獣「……でもね、ほむらちゃん」


背中越しに顔だけが振り向く。魔獣が模すのは可愛らしいまどかの笑顔。


魔獣「私はほむらちゃんを否定したりなんかしないよ?」

ほむら「……っ」


その柔らかい表情と懐かしい声の抑揚。
それがたまらなくほむらの神経を逆なでする。


魔獣「人は誰だって希望無くしては生きてはいけないものね」

魔獣「だから私があなたの中で燻っている欲望を満たしてあげる。私があなたの汚れきった願いを叶えてあげる」

魔獣「その手の中に辛うじて残った理想を、そのまま開くことなく閉じるというのなら、世界をあなたの望む一つの終幕へと導いてあげるよ」

ほむら「……」

いつのまにか使い魔がほむら達を取り囲み、何対ものペアになってワルツを踊っていた。
重なりあうシルエットは互いに首を絞め合っている。


ほむら「……私は」

ほむら「……私はそれでも……構わない」


ペアの片方、長髪の影が一斉に赤い涙を流しながら半月状に口をひらいて、もう片方の使い魔を絞め落とした。
踊りは終わることなく続いている。


魔獣「あはっ」


同じ表情で魔獣が笑う。
 
 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
963Res/457.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice