955:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/12/04(水) 23:25:43.15 ID:T5gfInHm0
ほむら(まどか……貴女は……貴女は……っ)
いつだって、いつだってそうだ。
深い絶望に堕とされても、記憶を失くしても、たとえ信じていたものに裏切られようとも。
どんな時だって彼女は自分を信じる『鹿目まどか』であり続ける。
そんなまどかの姿に憧れていた。
ほむら(……憧れていたのに)
大事に胸に抱えていた、確かに最初にあった気持ちはいつの間にか両手の隙間から零れ落ちて。
心に唯一、残ったのは―――
ほむら(貴女は変わらないのね……)
まどかの眩し過ぎるその自己犠牲の精神が、ほむらの心にいつも罪悪感を募らせてきた。
強すぎる光は矮小で自己中心的な人格を照らし上げ浮き彫りにし、その足元に一層深い影を落とす。
だからこそ、ほむらは願った。
だからこそ、ほむらは護りたかった。
対等な立場で同じ目線で一人の人間としてまどかに認めてもらいたかった。
ほむら(……いつからか私は変わってしまった)
今だって出来るなら、出来ることならばまどかを救い出したい。
ほむら(でも、もう……)
だからこれは
貴女への贖罪
そして、弱い自分に決別する為の
―――禊ぎ。
ほむら(……ありがとう、まどか)
静寂の中で見つめ合う二つの瞳。
そこに映しだされたそれぞれの決意が交差し、哀しくすれ違う。
ほむら(貴女のその言葉だけで私は救われる)
ほむら(貴女のその想いだけで私は―――)
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