957:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/12/04(水) 23:32:04.78 ID:T5gfInHm0
まどか「―――!」
ほとばしるピンク色の魔力の波動は、まどか自身が一番良く知っているものだった。
まどか(あれは……私の……?)
ほむらの意図の片鱗が見えたような、そんな気がした瞬間―――。
ほむら「―――っ!」
ほむらの足元から伸びた無数の手が、足を掴み身体を這ってまとわり付く。
使い魔「ダメ……」
使い魔「ヤメテ……」
使い魔「マダ……間ニ合ウカラ……」
二人の少女の形をした幾つもの影が、天蓋を見上げるほむらの顔の真横で口々に囁きかける。
まどか「だめっ!ほむらちゃんからっ……あうっ……!?」
使い魔を散らすべく立ち上がろうとしたまどかの足は既に力が入らず、前のめりになって倒れこむ。
まどか「うぅ……」
覆い被さった使い魔で見えなくなったほむらに向かって、倒れながらも手を伸ばす。
その先にみえる黒い塊の中心で巨大な翼が羽ばたいた。
まどか「……!」
身震いするほどの強大な魔力がほむらから放たれ、絡みついた使い魔を一瞬の内に塵芥へとかえる。
ほむらの背中に生えたその翼から舞い散る羽根が、闇の中で幻想的に光を反射させている。
まどか「あ……」
その光景に圧倒され、思わず声が漏れる。
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