過去ログ - 春香「私と真がアイドルトーナメントで戦う?」
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[saga]
2012/12/09(日) 09:39:09.07 ID:2HSEWc4V0
重量×速度=威力。
これは、物理の世界では基礎中の基礎とも言える公式である。
例えば銃弾。10グラムに満たない金属の塊が、秒速800mの加速を得ることで、猛獣の鎧の如き鋼皮を貫く兵器となる。
そしてその法則は格闘技の世界にも適用される。
拳速が早ければ早いほど、一撃の威力は増すといっていい。
より質のいい拳撃を得るためには、十分な速度が必要である。
天海春香は頭が切れる。
彼女の宿す生物の遺伝子は、それ自体が強力というわけではない。
律子や真、響のように純粋な身体強化能力が高いわけでもなければ、やよいや真美、貴音のように何か特殊な能力を持ち合わせているわけではない。
知恵――正確には観察力と判断力。その二つが重なることで生まれる高い状況対応能力。
それこそが、彼女の実力を裏付ける理由の一つであった。
肥大した真の右腕、その筋細胞が軋む音を捉え、春香の全身に戦慄が走る。
あれはダメだ、あれを受けたらただですまない。これが大砲だとしたら今までの攻撃など豆鉄砲にすら値しない。
防ぐこともカウンターすることを忘れ、バックステップで回避する春香。
その距離おおよそ10m。ここまで間合いをとれば大丈夫だろう。春香が安堵したその瞬間。
「が、はっ……! そんな、なんで……あの距離から……」
振り抜かれた真の拳。そこから放たれた“空気の塊”が、春香の腹を貫いていた。
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