過去ログ - 【オリジナル】魔導機人戦姫 第34話〜【なのかもしれない】
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[saga sage]
2012/12/03(月) 20:20:02.29 ID:uc/YTnbAo
奏「そんな事ない……ボクは、君と話をしたいんだ」
奏はその質問に答えながらも身構え、奇襲に備える。
カナデ「……へぇ、話、ねぇ……」
ややあってから、
呆れの入り交じったカナデの声と共にパチンッと乾いた音が鳴り響いた。
おそらく、指を鳴らしたのだろう。
それと共に、真っ暗だった部屋に一気に照明が灯る。
急激な光量の変化に、奏は思わず目を細めてしまう。
だが、すぐにその光に目は慣れ、眼前の光景に奏は目を見開かれる。
確かに、カナデは部屋の中央にいた。
堆く詰まれた古びた機械……ガラクタの上で、
黒いインナー防護服だけを纏って座る姿は、どこか一枚の絵画のようにも見える。
奏「その……髪……それに、目も……」
愕然と漏らす奏の視線の先にいた少女の姿は、しかし、四日前とは違っていた。
艶のあった黒髪は美しく煌めく金色に染まり、
瞳の色も黒から彼女の魔力波長と同じ赤銀色に染まっている。
カナデ「ああ……これ? どう、綺麗でしょう?」
カナデは自慢げにその金色の髪を掬い上げた。
光を浴びて照り返す様は、確かに綺麗だった。
染めたとか、カラーコンタクトを使ったとかと言うレベルではない、
とても自然で鮮やかな色合いだ。
奏「どう、したの……?」
突然のカナデの変化に、奏は愕然としながらも理由を問う。
カナデ「捨てたのよ……お祖父様に徹底的に調整してもらってね。
あんな女と同じ髪の色なんて堪えられないもの……。
本当はあの女がいらなかったって言った、
姉さんと同じ銀髪と青銀の目が欲しかったけれど……。
まあ、こればかりは運任せだもの、
でも、これはこれで気に入ってるんだよ?」
カナデはどこか芝居がかった様子で朗々と語り、
堆く詰まれていたガラクタの山から飛び降りる。
カナデ「起動認証、カナデ・フォーゲルクロウ……
ゲベート、スタートアップ!」
胸にかけられていた金色の逆十字のギア――ゲベートを掲げ、魔導装甲を身に纏う。
漆黒に赤銀のラインが鮮やかな、形だけは奏と瓜二つの魔導装甲。
色以外で違うのは、十字槍と短刀の二刀流の奏に対して、
カナデの武器は身の丈ほどもある一対の大剣である事だ。
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