過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part9 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part9

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944: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2013/01/03(木) 22:31:15.68 ID:PANi9+NN0
3、嬉しそうだった　コンマ「2」

貴方が描き上げた虚弱の姿は、どこか、嬉しそうだった。

この姿は貴方が描いたもの。貴方の願望を描いたもの。
貴方は虚弱に喜んでほしい。そう思ったから、虚弱の姿を描こうと思ったのだろうか。

この姿は、貴方の力で現実にできるものなのだろうか。
虚弱をこうして喜ばせる事が、貴方にできるのだろうか。

日陰から連れ出す事の出来ない虚弱を、どうしたら喜ばせる事ができるのだろうか。

虚弱「……描けた？」

貴方「描け、ました」

虚弱「どれどれ……」

のそのそと、虚弱は貴方の後ろへと回り、覗きこむようにしてノートを見る。

虚弱「……ふふ。あんまり、上手じゃないねえ」

貴方「……そうですか？　結構、上手く描けたと思うのですが」

虚弱「……そっか。――さんには、私がこう言う風に見えたんだ」

違う。決して、そう見えたのではない。そう、見たかったのだ。

虚弱「…………なんで、私、お箸持ってるの？」

貴方「何故って、それは、あれです。お昼、食べていたから」

虚弱「スケッチって、そのまま描くものだよね。やっぱり、――さんってあんまり絵心無いんだ」

貴方「そんな事無いですよっ」

虚弱「……ありがと。私は、――さんと一緒にいると、嬉しいんだよ……」

不意に、虚弱は貴方の胸元へと手を回した。後ろから貴方に抱きつくような体勢だ。
虚弱は腕に、力を入れた。細い腕が、貴方をきゅうと抱きしめる。

貴方は

1、自由行動
2、そのままさせておく

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