過去ログ - 【咲安価】久「麻雀とかを?」京太郎「ええ、教えてください」 六局目【解説?】
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19: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2012/12/10(月) 21:49:18.83 ID:AXCKehh/o

「えー? 逆に表紙を気にする方が子供っぽいと思うけどな」

「いや、と言うかお前こういうのも読んでるんだな……てっきりもっとハードカバーなのを想像してた」

「ソフトなSFを探すんなら、ライトノベルを手に取るのが早いからね」


 門外漢な自分では分からないのだが、咲が言うのならそうなのだろう。

 ふむ、と顎に手を当ててみる。

 いや、それでもやはり何と言うか引っかかるものがある。

 男としてのプライドとも言えるし、若さゆえの見栄っ張りとも言える。

 だが、「最近読んだ本何」と聞かれた時にちょっと高尚なものを言ってみたい欲求があるのだ。

 流石に「ニーベルンゲンの歌(キリッ」とか「罪と罰(ドヤッ」とかそういうあんまりにもなのはアレだが。

 適度に固くなくて、それなりに楽しめる――要するにアニメまではいかなくても漫画や映画ぐらいのもの、というところだろうか。

 ハリウッド映画的と言うのが近いかもしれない。


 ライトノベルでも、そういうのならいい。

 また、あんまりなのでもタイトルから想像がつかないならまあいい。タイトルがあまりにアレならその時点で大分恥ずかしい。

 仮に相手に内容を聞かれたり、万が一手にとられても問題ないものがいい。

 そんな旨を咲に伝えてみる。


「流石にコッテコテなのは勘弁してくれ。こう、なんというか……うん、そういうのはちょっと困る」

「自分でエロいのがいいって言ってたのに」

「いやー……ほら、なんつーか……言葉のあや?」

「なにそれ?」


 まあいいや、と再び本棚に戻る咲。

 その手にあるのはまた先ほどと同じような類の本。

 強いていうならちょっと露出が減っているというところだろうか。中には女の子さえ書かれていないものもある。


「とりあえず、京ちゃんの要求に沿ったものを揃えてみました」

「おー、流石文学少女」

「へへへ」

「というかお前文学少女だったんだな。てっきり語りとかポーズかと思ってたぜ」

「なにそれひどいっ!」


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