過去ログ - 【咲安価】久「麻雀とかを?」京太郎「ええ、教えてください」 六局目【解説?】
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997: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/01/24(木) 22:37:34.93 ID:AcAwzxObo

 さて、と。

 取り出したのは鯖一尾。味噌。顆粒だし。ハチミツ。酢。生姜。酒。みりん。砂糖。

 もやし。

 豆腐。だし(キュウリやナスの微塵切りの漬物)。

 ほうれんそう。鰹節。

 昼間からガッツリ食うというのもなんである為、メイン以外は軽めのものを選択。

 自分一人ならメインで十分であるが……今回は、念のために一汁三菜をしっかり用意。まだ指と別れたくないのだ。


「鯖の味噌煮か」

「はい、サバ味噌っす」


 まずは鯖を三枚に下ろす。そのあたりはまあ、慣れたものだ。

 それから、神経を使うのが箸で以って丁寧に骨を取る事。

 喰いながら取るか、手でパッと取ってしまうのが普段であるが、まあそうもいかない。

 お嬢の喉に骨をひっかけさせたら大変な事になりそうであるためだ。

 ちなみに江戸時代、同様の事をやったら厨房や味見役の首が飛ぶそうだ。マジ恐ろしい。

 この事に智葉が難色を示すものの、「作りたてをガバっと食ってほしいからやらせてください、お願いします!」と言っておいた。

 手間が掛かりそうなので、その合間のどこかで水を張ったフライパンに着火させておく。

 本当は正しく出汁を取った方がいいのだろうか。いやでも余計な手間で待たせたり、出汁を取るのに失敗したら大事だし。

 だけど、お前こんな安物食わせやがってと言われたらどうしようと悩むが、結論としては楽に行く事に決める。

 まあ、貧乏だってわかってるし……。智葉さんならそのあたりに突っ込みはしないだろうと、売られる仔牛の如き目で見てみる。

 大丈夫ですよね。大丈夫って考えてもいいんですよね。優しい人だから平気ですよね。

 答えは得られなかったが、大丈夫という事にしておこう。


 湯を沸かしながら、熱した別のフライパンにごま油を垂らし、そこに鯖を投入。

 そして――。


「酢?」

「ええ。だって鯖、青臭いじゃないですか」


 そこに酢を入れて軽く蒸す。

 理由としては二つ。まず、鯖の臭みを消すため。それから、鯖に早く火を通すため。

 一々似ていたら時間がかかり過ぎてしまうし、味噌や生姜などの風味も落ちる。それ故に酢で蒸してしまうのだ。

 ただし、酢を入れ過ぎると今度は酸っぱくなりすぎてしまうので注意が必要だ。

 それから、鍋に湯を張って点火する。味噌汁の為に。

 コンロの数は三つ。料理を作る際の事を考えて部屋を選んだ。流しも若干広めだ。

 コンロの数が足りないと死ぬ。京太郎はそこまで思っていた。最低でも二つ。できれば三つは欲しい。


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