656:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/02(日) 02:54:58.41 ID:BQwDUKei0
「あれ、あーくん、まだ起きとるの」
居間の電灯を消しに来た遠野母が、畳に新聞紙を広げて背を丸める少年を見て驚く。
「あァ、そろそろ寝る。迷惑か?」
こんなに遅くまで起きているのは。
「ええけど別に。……また箸? 誰のやねん」
少年の手元では、おなじみの竹が削られていた。
本日完成した息子の物で、もう全員分作ったのではないのか。
「……あとどれくらい先のことかは知らねェが、チビ二匹の」
「そうかね……」
「へぇ、それ かぁたんの? ありがとね。でもやっとフォークが様になったばかりだからなぁ〜」
話声を聞きつけてか、遠野も寝間着でやってきた。
そして二人は言うのだ。君は優しいと。良い子だと。
(……お人好しどもが)
何も知らないだろ。
何も教えてないだろ。
俺がどんなヤツなのか。
どうしてか、イラつく。
やめた方がいいのに、満杯になった水を解放するような独白が始まった。
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