699:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/12(水) 17:08:59.81 ID:IHKclfqN0
バシャバシャ。バチャン。
予想どおり、数か月前に かぁたんを拾った川の中に三人は現れた。
「うあ、さ、さっみぃぃぃぃ!!」
「ガタガタガタ!ってミサ、ミサ……、は、早く……」
岸へ。
手にしていたお土産入りの鞄、風呂敷包みを川の中に残し、一方通行と番外個体と打ち止めは河原へ急いだ。
川の中に置きっぱなしのお土産が心配だが、浅いので流されはしまい。
一方通行は能力使用モードのままだったので、反射によって濡れてはいない。
しかし二人の少女は一刻も早く対策をしないと風邪を引く。それどころか肺炎を起こす恐れもあった。
ミサカネットワークの情報によれば、『こっち』はクリスマスが間近の真冬なのだ。
「待ってろ」
川の流れに残された荷物を岸に上げ、一方通行がビニールで梱包された着替えやタオルを引っ張り出す。上手い具合に濡れていない。
冷たいを通り越して痛い。
二人の姉妹はロクに体を動かせず、少年の出したタオルでとりあえず体をくるんだ。
「今、何時だ」
「八、八時、ご、五十九分」
太陽の位置から、午前中ということは知れていた。
学生達の登校時間が過ぎていることを確認できたので、少年の決断は早かった。
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