過去ログ - 京子「いつまでも手をつないでいられるような気がしていた
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:01:37.62 ID:BWNALDmIo
いつまでも、手をつないでいられるような気がしていた。

日常にある何でもないような事でさえも、今の私にはきらめいて見えた。

さっきの店員さんの顔が頭をよぎる……。
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/07(金) 01:02:44.93 ID:BWNALDmIo
……。

京子「〜♪」

電車を降りた私は、線路沿いを歩いていた。
以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:03:33.28 ID:BWNALDmIo
京子「ただいまー!」

ドアを開けると、何やら部屋の中が騒がしかった。

ちなつ「あ、おかえりなさい京子先輩」
以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:04:23.56 ID:BWNALDmIo
私と一緒に暮らすようになってから、ちなつちゃんの料理の腕前はかなり上達した。
もともと感性が独特なだけで、普通に作ろうと思えば作れたらしい。
だから私の監視の下、徹底的に『普通』のものを作ってもらってきた結果、今では主婦顔負けの料理を出すまでに至った。
今日の夕食も、期待できそうだ。
と、その前に……。
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:05:14.86 ID:BWNALDmIo
ちなつちゃんが、恐る恐るラッピングを剥がしていく。
期待に満ちたその眼差しとは裏腹に、包装紙を剥がす手つきはやけに慎重で、そのギャップが可笑しかった。

ちなつ「わぁ、これ……」

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:05:40.92 ID:BWNALDmIo
ちなつ「……」

京子「ちょっとカッコつけすぎたかな。ってちなつちゃん……!?」

ちなつちゃんは、無言のままポロポロと涙を流していた。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:06:07.61 ID:BWNALDmIo
ちなつ「ごめんなさい。私ってば、せっかくのプレゼントなのに、泣いちゃって……」

京子「……」

どうしよう。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:06:34.36 ID:BWNALDmIo
ちなつ「私、本当に幸せ物ですね。幸せ過ぎて少し怖いくらいです……」

ちなつちゃんが何気なく言ったその一言に、何故か胸がざわついた。

京子「何も怖いことなんてないよ。私たちはこんなにも想い合ってるんだから、幸せなのは当たり前だよ。これからも、ずっと……」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:07:05.00 ID:BWNALDmIo
どうしてこんなにも、胸がざわつくのだろう。
あの時、初めて私は怖いと思った。
この幸せが、終わってしまうことを……。
ちなつちゃんが、居なくなることを……。
何でこんな事を考えてしまうんだ。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/07(金) 01:07:37.66 ID:BWNALDmIo
……。

夕食を終えた私たちは、テレビもつけずに居間でくつろいでいた。
いつもよりちょっと豪勢な食事の後、ケーキとラムレーズンを半部ずつ食べた、お酒も少し開けた。
少し食べ過ぎたのか、ちなつちゃんは眠たそうにしている。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:08:27.56 ID:BWNALDmIo
何で……。
何でそんな事言うのちなつちゃん。
ちなつちゃんは、一体何がそんなに不安なの……?

京子「……大丈夫だよ」
以下略



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