過去ログ - 京子「いつまでも手をつないでいられるような気がしていた
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:05:14.86 ID:BWNALDmIo
ちなつちゃんが、恐る恐るラッピングを剥がしていく。
期待に満ちたその眼差しとは裏腹に、包装紙を剥がす手つきはやけに慎重で、そのギャップが可笑しかった。

ちなつ「わぁ、これ……」

以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:05:40.92 ID:BWNALDmIo
ちなつ「……」

京子「ちょっとカッコつけすぎたかな。ってちなつちゃん……!?」

ちなつちゃんは、無言のままポロポロと涙を流していた。
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:06:07.61 ID:BWNALDmIo
ちなつ「ごめんなさい。私ってば、せっかくのプレゼントなのに、泣いちゃって……」

京子「……」

どうしよう。
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:06:34.36 ID:BWNALDmIo
ちなつ「私、本当に幸せ物ですね。幸せ過ぎて少し怖いくらいです……」

ちなつちゃんが何気なく言ったその一言に、何故か胸がざわついた。

京子「何も怖いことなんてないよ。私たちはこんなにも想い合ってるんだから、幸せなのは当たり前だよ。これからも、ずっと……」
以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:07:05.00 ID:BWNALDmIo
どうしてこんなにも、胸がざわつくのだろう。
あの時、初めて私は怖いと思った。
この幸せが、終わってしまうことを……。
ちなつちゃんが、居なくなることを……。
何でこんな事を考えてしまうんだ。
以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/07(金) 01:07:37.66 ID:BWNALDmIo
……。

夕食を終えた私たちは、テレビもつけずに居間でくつろいでいた。
いつもよりちょっと豪勢な食事の後、ケーキとラムレーズンを半部ずつ食べた、お酒も少し開けた。
少し食べ過ぎたのか、ちなつちゃんは眠たそうにしている。
以下略



30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:08:27.56 ID:BWNALDmIo
何で……。
何でそんな事言うのちなつちゃん。
ちなつちゃんは、一体何がそんなに不安なの……?

京子「……大丈夫だよ」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:09:23.60 ID:BWNALDmIo
ちなつ「好きですよ……。大好きです京子先輩」

京子「うん、私もちなつちゃんの事が大好き」

恥ずかしがってそっぽを向いてるちなつちゃんを、そっと抱き寄せる。
以下略



32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:09:50.43 ID:BWNALDmIo
……。

ちなつ「……むにゃ……、きょうこせんぱい……」

ちなつちゃんは、疲れ果てて眠ってしまった。
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:10:22.36 ID:BWNALDmIo

いつまでも、手をつないでいられるような気がしていた。

でもそんな期待は、過ぎ行く季節と共に、あっという間に潰されてしまった。

以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/07(金) 01:10:51.74 ID:BWNALDmIo
私たちは女の子同士で、世間の眼は冷たく、そして何より、2人はどうしようも無く弱かった。
別れの理由なんて、数え上げればそれこそキリが無い。
私たちが仮に異性のカップルだったとしても、この別れは避けられなかったのかもしれない。
永遠に続く愛なんて、きっと無い。
終わりがあるからこそ、幸せな瞬間に、人は全力で愛を燃やすことが出来る。
以下略



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