過去ログ - 京子「いつまでも手をつないでいられるような気がしていた
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2012/12/07(金) 00:48:08.08 ID:BWNALDmIo
結衣が場違いな大声を出し、他のお客さんに睨まれる。
結衣「あっ、すみません……」
静かに謝り、顔を赤らめた。
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2012/12/07(金) 00:49:08.47 ID:BWNALDmIo
結衣「京子、それで……、ちなつちゃんにはこの事……」
京子「……」
結衣「あ、ゴメン。無神経だったかな、私」
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2012/12/07(金) 00:50:12.97 ID:BWNALDmIo
それは、一昔前に流行ったクリスマスソングだった。
一人の男が、かつての幸せだったクリスマスを回想する、切ないラブソング。
凡そ幸せな聖夜には似つかわしくないこの歌詞に、私は何故だか惹かれるものがあった。
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2012/12/07(金) 00:52:44.01 ID:BWNALDmIo
〜1年前〜
京子「お疲れ様でしたー!」
やった……!
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2012/12/07(金) 00:54:05.17 ID:BWNALDmIo
京子「はぁ……はぁ……」
商店街を全力疾走し、ようやく私がやって来たのは小さな雑貨屋だった。
京子「19時53分……。ま、間に合った……」
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2012/12/07(金) 00:55:02.41 ID:BWNALDmIo
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2012/12/07(金) 00:55:41.65 ID:BWNALDmIo
ちなつ『……』
京子『ん、どうしたのちなつちゃん?』
ちなつちゃんが静かに眺めていたのは、赤い木製の小さな椅子だった。
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2012/12/07(金) 00:56:32.76 ID:BWNALDmIo
ちなつ『た、高いですね……』
京子『うん……』
ちなつ『まぁ椅子なんて他に安いのがいくらでもありますから……。ほら、京子先輩。あっち見に行きましょう♪』
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2012/12/07(金) 00:57:07.42 ID:BWNALDmIo
……。
店員「お支払いは現金でよろしいですか?」
京子「はい!」
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2012/12/07(金) 00:57:47.60 ID:BWNALDmIo
店員さんは、包装紙を取り出すと、それを椅子の脚の方から綺麗に巻きつけていく。
一通り包装紙を巻きつけると、今度は大きな袋で椅子を包み、口の部分を可愛らしいリボンで結んだ。
店員「はい、出来ましたよ」
以下略
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2012/12/07(金) 00:58:26.60 ID:BWNALDmIo
店員「ふふっ、仲の良いお友達なんですね」
京子「……」
友達、か……。
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