31: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:24:52.44 ID:NLK9u1Wa0
「というと?」
「いや、ほむらって言うとなんかこう燃えあがれー!って感じするじゃん?ゴワーって!でも現実のほむらはクールっつうか尖ってると言うかなんかこう凍りつけー!って感じだからさ。シャキーンみたいな?」
「じゃあどんな名前がよかったのかしら?
32: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:30:13.12 ID:NLK9u1Wa0
ほむらちゃんはほむらちゃんだよ。
名前無茶苦茶似合ってるよ。
ほむらちゃんは一見冷めているようで心の中には熱く燃え上がる炎を秘めているんだよ。
33: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:33:01.65 ID:NLK9u1Wa0
〜☆
さらに長い時が流れたくさんの世界を見渡してもほむらちゃんが居る世界の方が珍しくなってきました。
「…彼女アタシをかばって死んだんだ。トリプルAの評価をうけていた彼女があんなあっさり死んでしまった…。」
34: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:38:57.98 ID:NLK9u1Wa0
こんな悲しい事があってもほむらちゃんは全然表情を変えようとしない。
何だかほむらちゃんの苦しみを私が背負っているみたいに苦しくなってくる。
「…ほむらに彼女のために泣いて欲しいんだ。身勝手なのはわかってる。アンタにずっと好きな奴が居るってことも。でもこんなに長く思い続けたアイツにこのまま何もないだなんてそんな…。」
35: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:41:27.45 ID:NLK9u1Wa0
「…じゃあなほむら。変なこと言って悪かった。多分もう会うこともないだろ。アタシのソウルジェムはあいつが死んでからどんなに浄化してもすぐに濁るばかりだ。もう少しやれるだけ頑張ってはみるけどさ。足手まといにはなりたくない。」
「私はもう少し彼女の亡骸のそばにいるわ。ここに置いておいたら目立ってしまうから後で移さなくてはならないし。」
「そうか…。ほむら、いままでありがとな。楽しかったよ。」
36: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:42:32.48 ID:NLK9u1Wa0
さやかちゃん似の子が一度も振り返ることなく去って行きました。
「さあ、あなたのリボンを今返すわ。あなたの気持ちには気づいていたけど甘えてしまってごめんなさいね。私にはまどかが居るの。もっと早くごめんなさいと言って解放してあげるべきだったわ。疲れた私にはあなたからの好意が心地よかったのね、多分。」
ほむらちゃんは彼女の頭に左手につけていたリボンを結びつけました。
37: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:43:42.76 ID:NLK9u1Wa0
【さあ、行きましょう女神さま。私が居るべき場所はここではないのでしょう?】
そう言って彼女はどこかすっきりした顔でこちらを見ている。
今まで誰かを導くのにここまで躊躇したことはなかった。
38: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:46:56.21 ID:NLK9u1Wa0
【大丈夫ですよ、ほむらさんは強いですから信じてあげてください。あの…名前、違ってたら申し訳ないんですけどまどかさん、あなたの思いはきっと届いてますから。】
彼女は晴れやかで何も心配していないような安らかな表情を浮かべています。
彼女がそんな顔を出来るのはほむらちゃんの事を、彼女の強さを信じているからだ。
39: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:50:37.35 ID:NLK9u1Wa0
〜☆
地球滅亡の日がやってきました。
ようやく最後のほむらちゃんを救ってあげられる。
40: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 20:56:13.26 ID:NLK9u1Wa0
宇宙に飛び立った人達も生き物の住める星を見つけられることはなく皆死んでいくでしょう。
今ここにいる人たちはどの世界にいてもどうせ今死んでしまう。
地球の寿命に逆らうことは人間にはとてもできることじゃない。
41: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/07(金) 21:06:49.90 ID:NLK9u1Wa0
「今までお疲れ様ほむら。君の役目はもうお終いだ。」
「私はまだ戦えるわ。」
「それはそうだろうけど今更君はいったい何と戦うと言うんだい?」
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