過去ログ - 雪歩「Next my second stage」
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2012/12/12(水) 09:42:49.80 ID:PGdRbKJd0
就寝の時間を超えていたのか、私が起きた時の病院内はとても静かで、真っ暗で、
だけど月の光が優しく照らしてくれているおかげで、プロデューサーの顔ははっきり見えました。
ずっと寝続けていて、苦しそうに顔を歪めるプロデューサーではなくて、いつもの優しいプロデューサーがそこにはいました。
以下略
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2012/12/12(水) 09:43:35.65 ID:PGdRbKJd0
P「今年はゆきだるま、つくれなかったなあ……」
外を見ながらぼんやりプロデューサーが呟きました。
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2012/12/12(水) 09:44:20.58 ID:PGdRbKJd0
P「なあ雪歩、お前はあのゆきだるまをつくっている時、なんてお願い事をしたんだ?」
雪歩「私は……『四条さんのように強くなれますように』ってお願いしました」
以下略
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2012/12/12(水) 09:45:20.09 ID:PGdRbKJd0
ゆきだるまのことを思い出すと、私はあることを思わずにはいられませんでした。
雪歩「……あのゆきだるまが壊れたから私は優勝できなかったのかな?
それとも、私が優勝できないからゆきだるまは壊れ……」
以下略
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2012/12/12(水) 09:45:59.58 ID:PGdRbKJd0
P「でも違ったんだよな、あいつは信じていただけだったんだ。自分のアイドルを、過去の映像やデータを頼りにすることなく。
結局、俺は最後の最後で一番見てきたはずのお前を信じることができなかったんだ」
……ああ、なんだ、そうなんだ。
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2012/12/12(水) 09:46:45.72 ID:PGdRbKJd0
雪歩「それにプロデューサーじゃなかったら、私なんかがIUの決勝までいけなかった……
ううん、あの日、あの時、プロデューサーに会っていなかったら私はきっと最初のオーディションにも立っていなかっと思います。
私をファーストステージに立たせてくれたのは間違いなくプロデューサーなんです。
だから、そんなに自分を否定しないでください」
以下略
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2012/12/12(水) 09:47:34.77 ID:PGdRbKJd0
P「……なあ雪歩、俺たちが初めて会った日のこと覚えているか……?」
雪歩「?……はい」
P「あの日、お前をむかえにいったとき、お前はチワワに怯えていたよな」
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2012/12/12(水) 09:48:11.06 ID:PGdRbKJd0
雪歩「なら、どうして私を……?」
P「お前が動かなかったからだよ」
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2012/12/12(水) 09:49:01.46 ID:PGdRbKJd0
P「この子とならトップアイドルを目指せる……
いや、この子とトップをとるために俺はプロデューサーになったんだ、っていう直感をな」
そう言った後、失言に気付いたようにプロデューサーは罰の悪い顔をしました。
以下略
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2012/12/12(水) 09:49:46.74 ID:PGdRbKJd0
P「……もう、そろそろ……時間がなさそうだ」
雪歩「……いやです」
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