過去ログ - 比企谷八幡(22)「やはり俺の就職活動は間違っている」
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28:1[saga]
2012/12/09(日) 19:53:54.63 ID:s9dzZHte0
リモコンを取ろうと手を伸ばすと、雪ノ下の手と重なった。

振り向いた雪ノ下と思わず至近距離で見つめ合う。うわぁ、何このベタなシチュエーション。

八幡「……さ、サザ●さんを見ようと思って」

思わず訳のわからん言い訳をしてしまった。このSSは東●の提供でお送りしていません。

雪乃「………今日は、土曜日だけれど?(クス)」

こっぱずかしい。思わず視線を逸らせて口笛を吹いてしまう。ますますベタすぎる…材木座か俺は。
雪乃が笑っている。(画面の)陽乃も笑ってる。 る〜るる るるっる〜、今日もいい天気〜♪


とりあえず、ごまかしながらTVを消す。以前のようなコンプレックスはなくなった様だが、未だ彼女と姉の間には愛憎入り混じった複雑な感情がある。彼女が東京で一人暮らしをしていることについても、家族は決して快くは思っていないだろう。まして、こんな風に男の家に入り浸っていると知られた日には…

雪乃「……大丈夫よ、私は」

思考を読んだ訳でもないだろうが、雪乃がそうつぶやく。

雪乃「母や姉との関係は決して良好とは言えないけれど、父はまだ話ができるし…それに、卒業して自立すればもう、家のしがらみに縛られることもきっとなくなるから」

まるで自分の言い聞かせるような口調だった。

八幡「……このお茶も、美味いな」

俺は言葉で答える代りに、音を立てて茶を啜った。

雪乃「……ありがとう」

彼女はそういうと、少し頬を染めて微笑んだ。


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