過去ログ - 比企谷八幡(22)「やはり俺の就職活動は間違っている」
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36:1[saga]
2012/12/10(月) 00:38:32.65 ID:ULzuOA1M0
結局のところ、良策などはない。このまま、地道に就職活動を続けるしかないのだろう。面接については、さすがに何とかしないといけないだろうが…内定のためとはいえ、いろいろなものを誤魔化さなければならない。はっきり言って苦痛だ。養われるのはいいが、自分を誤魔化すのはぼっちのプライドに障る。

そういえば、由比ヶ浜の就活はどうなっているのだろう。本人に聞いても、引きつった笑顔で「だ、大丈夫だよ。平気平気!」としか言わないのだが。こちらと同様、苦戦しているのではないだろうか。

八幡「……ま、俺も人の心配をしてる場合じゃないけどな」

雪乃「……何のこと?」

八幡「…何でもない」

思わず苦笑がこぼれる。まったく、世知辛い世の中だ。どこかに、夢のような話が転がっていないものか。例えば、どこぞの超美人が向こうからやってきて「あなたをこの先 養ってあげる☆」と言ってくれるとか。

雪ノ下の方を、じっと見る。

雪乃「………どうしたの?」

彼女は、優しく微笑んだ。

八幡「……なぁ雪ノ下。俺」

雪乃「ごめんなさい、それは無理」

輝くような笑顔のまま。
全部言い切る前に、拒絶の言葉をかぶせてきやがった。

八幡「えー、まだ全部言ってないんだけど…」

雪乃「聞かなくも大体わかるわ。いつからの付き合いだと思ってるの(クス)」

八幡「こ、今回は違うかもしれないだろ」

雪乃「そう? じゃあ試しに言ってごらんなさい」

八幡「俺を、養ってくれ(キリ)」

雪乃「もう、死ねば?(ニコ)」

間髪入れず、死刑宣告が返ってきた。


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