21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/12/09(日) 18:04:48.25 ID:MoVWLVw/o
―――王都 貧困街
マフィア「それで、嬢ちゃんはノコノコこんなところまで来たってわけだ」
娘「はい！ 店主さんからの仕事って言ったら皆通してくれました！」
マフィア「そうかい。で、仕事の内容は？」ﾆﾔ
娘「マフィアさんの首を持ち帰ることだそうです！ 私のお金のために死んでください！」ﾆｺ
マフィア「おお、怖い怖い。殺されちゃかなわないからオレもボディガードを呼ぶとしよう。おいっ！」
黒服「今回は女か。悪く思うなよ嬢ちゃん」
狂人「げひひ……若い女だァ……」
マフィア「どうやっても構わん。お前らの好きにしろ。いつも通りオレは後で見ている」ﾆﾔ
娘「あ！ 私わかりました！ マフィアさんは人が殺されるところを見たいタイプの人ですね！」
マフィア「その通り。じゃあな嬢ちゃん」
狂人「ヒャアアアアアっ！」ﾊﾞｯ
娘「わ、わー。ナイフなんて振り回しちゃ危ないですよ！」ﾁｬｷ
狂人「肉を！ 肉を裂かせろおおおおおおおっ！」ﾋﾞｭﾝｯ
娘「危ないですったらっ！ もうっ！」ﾌﾞｵﾝ
狂人「ゲヒィっ！？」
黒服「……おお」
娘「師匠にあんまり半分こは良くないって言われたばっかりなのになぁ」ﾌﾞﾝ
狂「いったい」ﾐｷﾞﾊﾝﾌﾞﾝ
人「なにが？」ﾋﾀﾞﾘﾊﾝﾌﾞﾝ
娘「さぁ、次は黒い服のあなたです！」
黒服「……勘弁してくれないかな」
娘「別にあなたをやっつけるのはお仕事じゃないので！ 邪魔さえしなければ！」
黒服「それじゃあ俺は今限りでこの仕事を辞めさせてもらおう」
マフィア「なっ！？ 貴様何を言っている！」
黒服「いやいや、どうやっても勝てそうにないんで」
黒服「命って惜しいじゃないスか。幸い見逃してくれるみたいですしここらで失礼しますよ」ｻｯ
マフィア「なっ……、まっ、待てよ！ 私が雇ってやる！ だから殺すな！ 頼む！」
娘「えー、でもですねー」
マフィア「あ、ああ……」
娘「今後のことを考えると信用のほうが欲しいかなーって」ﾆｺ
マフィア「く、クソッタ……」ｻﾞｼｭ
娘「さよなら、マフィアさん」ｽﾞﾊﾞｧ
ﾎﾞﾄﾝ ｺﾞﾛｺﾞﾛ……
娘「さ、早く持ってかないとね！」ﾋｮｲ
―――
――
―
娘「マフィアさんの首持って来ました！」
店主「マジかよ……」
娘「さあ、報酬ください！」ﾆｺ
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