22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/12/09(日) 18:22:33.55 ID:MoVWLVw/o
店主「ほれ、持ってけ」ドサ
娘「うわぁ! こんなにいっぱいいいんですか!」ジャラジャラ
店主「ああ、奴は賞金首だったからな」
店主「これでも足らないくらいなんだが、まあ許してくれ」
娘「許します! これだけあればすぐに旅に出れますね!」
店主「旅……? 嬢ちゃん旅にでたいのか?」
娘「はい! 資金を集めようと思ってたんですけどこんなにいっぱいあれば問題無しです!」
店主「そーかい。それならこんな所は早く出ていきな。その袋のせいで皆がアンタに釘付けだ」
娘「なんだか照れますねっ!」
店主「ほら行った行った」
ゴロツキ「ちょっと待った!」
娘「なんですかー? お金なら1Gもあげませんよ!」
ゴロツキ「うぐっ……。それよりアンタ、俺と組まねぇか!」
ゴロツキ「アンタ相当強いみたいだし、情報通の俺と組めばこの一帯をシメれる! 一生遊んで暮らせるぜ!」
娘「私は旅にでるんですよ! 聞いてなかったんですか!」
ゴロツキ「旅にでるよかずっと安全だ!」
娘「嫌です! さよなら!」カランコロン
店主「振られたなー」
ゴロツキ「クソっ!」
―――1週間後 王都 出入り口
娘「はい! これで大丈夫ですか!」
門兵「ああ、問題無しだ。目的地はどこなんだい?」
娘「ああ! 決めてませんでした!」
門兵「それはちょっと困るんだけどな……」
娘「あ、じゃあ勇者様達が向かった方に行きます!」
門兵「それなら、魔術師の国だね。地図で言うならこの辺りだ」
娘「わざわざありがとうございます!」
娘「近いですね!」
門兵「いや、遠いからね。確かに直進できればすぐそこだけど、途中の山の中には山賊がうじゃうじゃいるって話だ」
門兵「だからこうやって」スー
門兵「回り道をしていく。勇者様たちもこのルートのはずだ」
娘「そうなんですか! わかりました!」
門兵「わかってくれた?」
娘「はい! でもやっぱり山を突っ切って行こうと思います!」
門兵「わかってないよねそれ! って待って待って! ……ああ、行っちゃったよ」
門兵「ま、行き先は聞けたしもういいかな……」
門兵「はーい、次の方ー」
―――
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