29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/14(金) 15:51:51.34 ID:kro8sPquo
―――王都と魔術師の国の間 迷いの森
娘「はぁ、まさか森の中で迷っちゃうなんて。私もヤキが回ったもんですね」
娘「おまけに……」
狼「グルル」
娘「凶暴化した魔物とか野生動物とかがごまんと!」ザシュッ
狼「」
娘「このまま森の中で野宿なんてしたら明日の朝には骨だけになっちゃいます!」
娘「うーん、どうしましょうか」
娘「そうだ! この辺の木を切り倒してしまいましょう!」
娘「そうと決まったら、うおりゃー!」バキッ
娘「もいっちょ、そりゃー!」バキッ
娘「も一つおまけに、よいしょぉー!」バキッ
エルフ「ちょっと!」ヒュン
娘「うわっ! いきなりなんですか! ていうかどこから現れたんですか!」
エルフ「なんなのってそれはこっちの台詞よ! なんでこんな酷いことすんのよ!」
娘「何の話ですか!」
エルフ「アンタがぶったぎってるそれのことよ」
娘「あ、もしかしてダメでした?」
エルフ「もしかしなくてもダメだから怒ってるのよ!」
娘「それもそうですね。でもどうしててですか? ここらへんはホントに森しかないですし」
娘「なによりエルフの里はもっと遠い場所にあると聞きましたし」
エルフ「うっ、それは……」
娘「! わかりました! あなたも私と同じで迷子なんですね! 目的地はどこですか!?」
エルフ「ま、まぁそんなところよ。目的地はここだからもういいんだけど」
娘「私の目的地は魔術師の国なんですよ!」
エルフ「聞いてないわよ!」
娘「でも目的地がここってことはもしかして魔術師の国の場所とかわかりませんか!」
エルフ「あ、それならわかるわよ」
娘「道案内をお願いしてもいいですか!」
エルフ「え、イヤだけど」
娘「そこをなんとか!」
エルフ「イヤだって」
娘「ちゃんとお礼はしますから!」
エルフ「へぇ、どんな?」
娘「お金とか!」
エルフ「生憎お金には困ってないの」
娘「アイテムとか!」
エルフ「特に欲しい物もないわねー」
娘「私が護衛につくとか!」
エルフ「ん」ピク
エルフ「護衛って、どこまで行ってくれるの?」
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