35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/02(水) 19:40:53.16 ID:NcI1uDdRo
―――迷いの森の先、荒れ山脈
エルフ「ふぅふぅ、やっぱ山道は辛いわぁ」
娘「えー、楽しいじゃないですかー」
エルフ「あなたはちょっとおかしいわね」
娘「よく言われるんですよー。私は至って普通の女の子なのに」ヨヨヨ
エルフ(普通な要素がどこに見当たるのかしら)
娘「それより、魔術師の国は後どれくらいなんですか!」
エルフ「魔術師の国はこの山の中腹よ。反対側のだけど」
娘「山の中に国があるんですか!」
エルフ「国って言ってもその実大きな街だけどね。ただ世界でも最高峰の魔術能力をもったとこだから、特例で国と認められてるのよ」
娘「とにかくすごいところなんですね!」
エルフ「あなたはもう少し考えるってことをしたほうがいいわね」
娘「よく言われます!」
―――
――
―
娘「何時まで経ってもてっぺんに着きませんね!」
エルフ「そりゃ山頂に向かってるわけじゃないもん」
娘「えー、反対側って言ってたじゃないですか」
エルフ「いちいち登山してたら疲れるでしょうが。中腹をぐるっと回っていくのよ」
娘「なるほどです!」
エルフ「あと声が大きいわよ」
娘「えー! 山の中くらいいいじゃないですか」
エルフ「ここらへん山賊が出るって話聞かなかったの?」
娘「門番さんがそんな事言ってましたそう言えば」
エルフ「もっと人の話をちゃんと聞こう」
娘「それもよく言われます!」
エルフ「だから声大きいってば。山賊に見つかっちゃうよ」
山賊「まったくもってその通りだなお嬢さんがた」
エルフ「うげ、おでましってわけ」
娘「すっごくひげもじゃです!」
山賊「これは山賊としての身だしなみだぞ。イテテ、引っ張らないでくれないか」
娘「そうなんですか」ミョーン
エルフ「なんでフレンドリーな空気漂わせてんの」
山賊「俺たちゃあんたらを襲いに来たわけじゃねえからな」
エルフ「どうしてまた」
山賊「ここらを締める大首領がそっちの嬢ちゃんを気に入ってるそうだ」
娘「へ、私ですか」
山賊「そうそう。でもアンタは大首領のこと合わないとわからないかもとは言ってたなぁ」
娘「じゃあ私会いたいです!」
エルフ「どうしてそうなるのかしら」
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