4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/09(日) 02:54:28.92 ID:MoVWLVw/o
―――田舎町
商人「それじゃ、また縁があれば」
娘「はい！ 今度あったらちゃんと恩返ししたいです！」
娘「ありがとうございました！」ﾍﾟｺ
ﾊﾞｼｯ ｶﾞﾗｶﾞﾗ
娘「さてさて！ これからどうしようかな！」
娘「とりあえずお金を稼がないといけないから、何かお仕事を探さないと！」
―――
――
―
マスター「仕事ねぇ……。というかお嬢ちゃん、何か頼んでくれないかな」
娘「私無一文なんですよ！ だからお仕事が欲しいんです！」
マスター「無一文って、なんで酒場に来るかなぁ」
娘「お仕事が欲しいなら酒場と相場は決まってるじゃないですか！」
マスター「でも魔王が現れてからどこも不況だからね、仕事なんて大体が魔物の討伐しか無いけど」
マスター「お嬢ちゃん、戦えるのかい？」
娘「戦えません！ 出来ればここのウエイターさんとかやりたいです！」
マスター「それじゃあ仕事はないかな」
娘「そんな殺生な！」
マスター「お嬢ちゃん、見た目だけは中々だからそっちを生かした仕事でもすればいいんじゃないの？」
娘「そんなの、恥ずかしいですよ///」
マスター（社会をナメてるなぁ）
剣士「マスター、注文を」
マスター「はいはい……」
娘「あ、ちょっと！」
娘「いっちゃった……」ｼｮﾎﾞﾝ
チンピラ「おい嬢ちゃん、カネに困ってんのか？」
娘「ひゃあ！ びっくりしました」
娘「はい！ ものすごく困ってます」
チンピラ「そしたら俺が仕事紹介してやるよ、ついてきな」
娘「ありがとうございます！」
ｶﾗﾝｺﾛﾝ ｶﾞｼｬ
マスター「ああ、そうそうお嬢ちゃん――ってあれ？」
マスター「チンピラに騙されないようにって言おうと思ってたんだけどな」
剣士「マスター、この町のチンピラはたちが悪いのか？」
マスター「ああ、あの娘みたいなのは食い物にされて最終的には殺されちゃうかな」
剣士「そうか」ｺﾞｸｺﾞｸ
剣士「ぷはっ、お代置いておくぞ」
マスター「どうもありがとうございました。また来てくれると嬉しいかな」
剣士「考えておこう」
ｶﾗﾝｺﾛﾝ……
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