51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/24(木) 02:12:23.64 ID:3e4FAHNco
―――魔術師の国近辺 山の中の廃墟
娘「ここが魔物がいるっていう廃墟ですか! ボロボロですね!」キョロキョロ
盗賊「よくこんな場所に住もうなんて考えるよなぁ」
エルフ「住むというよりかは実験施設にしていたって方が正しいんじゃない?」
盗賊「ああ、そういわれるとそっちのほうがしっくり来るかも」
娘「うーん、魔法を使うモンスターさんはどこにいるんでしょう」
エルフ「この辺りに現れるってことしか聞いていないから地道に探すしか無いんじゃないかしら」
盗賊「ふっふっふ」
娘「おおっ、なにやら自信あり気な笑みです!」
盗賊「こう見えて俺は気配探知がものすごい得意なんだ」
娘「おおおっ!」
盗賊「まぁ見ててくれ……よっ!」キィン
盗賊(んっ、この位置はホントすぐそこの……)
エルフ「おーよしよし」ナデナデ
魔物「クーン」スリスリ
盗賊「手なづけてるー!?」
娘「エルフさんすごいです!」
エルフ「というかこの子、ただのモンスターってわけでもないみたいよ?」
盗賊「そりゃ魔法を使うタイプでもないのに使ってる時点でただのモンスターじゃないだろ」
エルフ「んもう! そういうことじゃないのよ!」
娘「じゃあどんなことなんですか?」
エルフ「この子元人間みたいなんだけど」
盗賊「はぁっ!?」
エルフ「名前は賢者。本人がモンスター化してるんだからそりゃ邪魔もしてこないわけよね」
娘「え? じゃあ依頼はどうするんですか!」
盗賊「そこで金の心配か」
エルフ「とにかくまずはこの子を人間に戻さないと始まらないわね」
盗賊「そんな簡単に言うけどな?」
エルフ「あら、簡単よ?」パチン
ボフン!
賢者「うむ、人の形に戻ったようじゃな」
盗賊「えぇー」
娘「私より小さい女の子です! 妹みたいです!」
エルフ「口調と見た目が全然一致しないわ……」
賢者「このまま一生魔物のままかとおもったのじゃがな……。礼を言うぞ」
エルフ「え、ええ。どういたしまして……」
賢者「改めて自己紹介じゃな。わしの名は賢者。魔術師の国史上最高の魔術師じゃ」フンス
盗賊「それ自分で言うのかよ」
娘「胸を張ると可愛いです!」
賢者「この見た目にしているのは、不老の魔法の研究の暴発が原因なのじゃ」
賢者「それにしても、国の奴らめが……」
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