43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/06(水) 11:05:43.90 ID:ChWYPPiz0
ステージの上で、四人目のアイドルがパフォーマンスを終える。
中々いいパフォーマンスだったと思う。
でも、そこまでだ。
審査員を「おおっ!」と唸らせるようなものではない。
良くも悪くも無難といった感じだ。
最もオーディション合格のために必要な審査員の評価を貰うのに、1位は狙わなくていい。どのジャンルも最悪、3位に食い込めればいい。
そう考えると、今のアイドルのパフォーマンスもプロデューサーからの指示だったのかもしれない。
3回行われる審査の中、全てのジャンルで審査員の評価をもらえれば理論上は満点をとれる。
だが、それは理論上であって実現はかなり困難だ。
俺は少し離れた所にいる響に視線を移す。
響のアピールする順番は最後の六番目だが、入念に準備したいのかトレーニングウェアに着替えて、ストレッチをしている。
俺は響の元によって声をかける。
「響、大丈夫か?」
「うん、平気だぞ。今のアイドル、正直大したことなかったし」
「そうか……」
「それより765プロ、今はあまり話しかけないで。自分、集中してるから……」
「あっ、ああ……ごめん」
「自分が倒す相手は……魔王エンジェルだけだ」
獲物を狙う獣のような鋭い目だった。
確かに響の言うとおり、このオーディションを制するには魔王エンジェルを攻略しなければならない。
魔王エンジェルの実力ならば満点を狙いにいけるだろう。
それは同じSランクアイドルの響も同じのはずだ。
魔王エンジェルを意識しすぎなんじゃないか?
そう言葉に出しそうになったが、俺はこらえた。
今はやめておこう。
俺の余計な言葉で、響のモチベーションや集中を乱したくない。
ここはプロデューサーらしく響のことを信じることにした。
「次……五番、魔王エンジェル」
審査員に呼ばれ、魔王エンジェルがステージに立つ。
俺はステージの外にいるスーツ姿の女性を一瞥する。
視線に気づいたのか、彼女は一瞬こちらを見たが、また直ぐに魔王エンジェルと向かい合った。
さて、今回の魔王エンジェルはどんなパフォーマンスを見せてくれるんだ?
そして……あなたはどんな戦略で彼女たちを輝かせるんだ、真・最強プロデューサー?
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