過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」はやり「19ですっ☆」【鶴賀】
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84:テルミー ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/12/11(火) 11:57:11.65 ID:Y8aZHTew0
京太郎「……」

くるん、と京ちゃんは振り向いた。

……こうして、きっと私が愛されることもなくなるのだろう。

「……ね、京ちゃん」

「私ね、ずっと京ちゃんのこと見守ってきたの」

「咲の中に入って、じゃなくて」

「貴方の隣で、ずっと、ずっと」

京太郎「……っ」

「相変わらず格好いい京ちゃんを見るのは楽しかったけれど」

「私を愛するがあまり、他の人に迷惑をかけるのはどうかと思ってた」

京太郎「だって……っ」

京太郎「照が……照がいないから……っ!」

京太郎「恋しくて、寂しくて、悲しくて!」

京太郎「照が……ぁ……っ!」

「……人の所為にしたらだめって、お母さんに習わなかった?」

京太郎「ぁ……」

「京ちゃんが、そうして私を咲にうつして……どれだけ彼女は迷惑していたと思う?」

京太郎「ぁ……あぁぁ……っ!」

京太郎「だって、俺は……俺は……っ!」

「……京ちゃん」

ぎゅ、とお姉ちゃんは京ちゃんを抱き締めた。

まるっきり蚊帳の外だ。

それでいい、そうでなきゃいけない。

京太郎「……照……照……っ!」

京ちゃんも抱き返し、その肩で涙を流した。

「……ふふ、やっぱり京ちゃんはあったかい」

「……こうして抱きしめられるの、幸せ」

京太郎「俺だって……っ!」

「でもね、京ちゃん」

「もう私はこの世界から退場しちゃった」

「もう、私はいないんだよ」

京太郎「何言って……」

「私は死んじゃったの」

京太郎「……っ!」

「知ってるでしょう、京ちゃん」

「私が死んだことを、その現場にいたんだから」

京太郎「う……ぅ……」

「……だからね、京ちゃん」

「ここで、私とはお別れしなきゃ」


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