過去ログ - まどか「だってわたしは、魔法少女……鹿目まどかだから」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/13(木) 23:30:08.73 ID:2b4Nvpqro

今わたしが立っている場所の、少し奥の方にある家の屋根の上に、それは居た。

身の丈2メートル以上は優にある灰色の巨人が、体を折るようにして下の道を覗き込んでいる。
ここにきて新たに湧いてきた魔獣は、下を通る獲物を、わたしを待ち構えていた。


QB「だからまっすぐ進むのは無理だよまどか…… まどか? 聞いているのかい?」


走らなければならない。 すぐにここから離れなければならない。
わかっているのに、体が動かない。

走っている途中は気にならなかった汗が、顔を伝って垂れていくのが感じられた。
顎まで流れて来た末に、しずくとなってアスファルトへ落ちる。



その瞬間、モザイクがかかった魔獣の首が、ぐるりと回ってこちらを向いた。





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