過去ログ - 聖なる夜の小さな物語
1- 20
15: ◆SOkleJ9WDA[sage]
2012/12/14(金) 00:30:04.28 ID:Vy4ghrqIO
「かわいいなぁ…。この子が僕たちの……」

「そうよ。私たちの赤ちゃん」

私たちの赤ちゃん。つまり……

「僕が…父親か…」

父親。その言葉が胸に響いた。

夢にまで見た事が今現実となったのだ。まさに夢心地だ、暖かいものが心に染み込んでいく。

「ありがとう」

その言葉は自然と口から出た。そして優しく彼女の身体を抱きしめる。彼女もまた僕の身体を抱きしめてくれた。

温かい。

彼女の身体は暖かった。柔らかく、華奢で、だけど安心出来て。仄かに優しく甘い香りが鼻腔を満たす。

「私も、ありがとう」

その言葉を聞いた瞬間。僕の目頭が急に熱くなってきた。

報われた様な、嬉しい気持ち。

大切なものを手にしている喜び。

彼女と新しい命への愛情。

それらが一気に波となって押し寄せて僕の頬を伝った。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
19Res/9.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice