過去ログ - 【まどマギ】覇王樹の涙【まどほむ】
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2: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:30:14.49 ID:kNTihWgt0
______
また長い夜が明ける。
太陽に照らされ徐々に輝きを取り戻す大地はどこを見回しても砂ばかり。
3: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:30:40.96 ID:kNTihWgt0
例え涙が枯れ果てようとも私は泣くのを止めない。
あなたを偲び続ける事しか私にはできないのだから。
また長い夜が来る。
4: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:31:45.08 ID:kNTihWgt0
〜☆
今度こそ。
今度こそ。
5: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:32:45.66 ID:kNTihWgt0
いや、視力を魔力で矯正していないだけだ。
…私が辛くても悲しくても涙を流せなくなったのはいつの頃からか。
まどかの言ったように私はカッコ良くなれただろうか?
6: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:34:54.87 ID:kNTihWgt0
〜☆
「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
私がこの時間でまともにするのはQBとまどかの接触を妨げる事だけ。
7: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:35:35.34 ID:kNTihWgt0
…それでも私にはもう耐えきれないよ。
ただ一人救いたいと願い続ける人からも敵意の目で見られ続け、
孤独に終わりの見えない徒労の旅を続ける日々。
8: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:36:44.54 ID:kNTihWgt0
〜☆
「ほむらちゃーん。こっちこっちー!」
「ま、待って、まど、か」
9: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:37:33.95 ID:kNTihWgt0
急に走ったせいで胸がきりきりと痛む。
目の前が少し暗くなる。
懐かしい感覚だ。
10: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:42:36.11 ID:kNTihWgt0
目を閉じればあの鹿目さんとの大切な日々がじわりじわりと脳裏にまた浮かび上がってくる。
私の原点。
そして私の終点。
11: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:44:10.57 ID:kNTihWgt0
さやかが私に向かって失礼な事を言う。
この時間軸で私はこの体を魔力でいつものように治癒させなかった。
視力は悪いし、心臓病もそのまま。
12: ◆2DegdJBwqI[saga]
2012/12/15(土) 20:48:42.56 ID:kNTihWgt0
「ほむらちゃんちょっとそこで休もう?大丈夫?自力で歩ける?」
「うん、心配してくれてありがとうまどか。私は大丈夫だよ」
「れ、礼には及ばないよ!私がやりたくてやってるんだからね!」
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