11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/12/17(月) 22:58:22.78 ID:NtcvV4bu0
乙です
出来れば、もう少し投下量が多いといいかもしれませんね〜
ともかく期待
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/17(月) 23:59:38.85 ID:nmoOh3NN0
>>10ありがとうございます!!
>>11試験的な意味合いもあったので昨日は短かったんです。今日は長めにけると思います。
では、投下します。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:01:37.47 ID:NZiZepMN0
第一章
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:04:32.77 ID:NZiZepMN0
サラサラと柔らかな春の日差しが降り注ぎ、穏やかな朝の訪れを告げている。
生い茂る木々の葉は陽光を浴びて鮮やかな緑を発色し、木漏れ日はその間を通り抜けて地面に虫食い状の日向を作っていた。
桜の季節が終わり、そろそろ暖かくなってきた頃。
陽気に誘われるように生き物たちは活発に動き出す。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:07:06.18 ID:NZiZepMN0
どこまでも作られた自然の中を、人々は特にその違和感や不自然さに気づくことなく通って往く。
道には雑草は生えていないし、木立の間にもほとんど下草はない。
自然の森の中ならあって然るべき、雑草たちが、ここにはそれほどいないのだ。
それは、この公園の整備が良く行き届いていることの証だろう。
人々は、それを「良く」評価するだろう。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:09:43.52 ID:NZiZepMN0
どうしてなのだろうか? 人はどうして生き急ぐのだろうか?
人間は自分たちの作ったシステムにコントロールされている。
傍から見れば滑稽なものだ。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:11:28.60 ID:NZiZepMN0
人間は傲慢で、恐れ知らずだ。
なぜなら、彼らは自分たちが恐れる脅威を――幻想を、追放したからだ。
怖いものがいなくなれば、もう何にも怯えずに生きていける。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:13:51.06 ID:NZiZepMN0
「ふあぁ」
恥ずかしいことに、こんなところで思わず大きな欠伸をしてしまった。乙女がはしたない。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:15:14.22 ID:NZiZepMN0
見た目は10にも満たない幼子。しかしてその正体は齢500にも及ばんとする吸血鬼。
由緒正しき高潔な吸血鬼の家系であるスカーレット家の次女にして、幼い容姿ながら比類なき力と
美貌を持った深窓の令嬢。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:18:13.61 ID:NZiZepMN0
曰く、あらゆるものには最も緊張している部分である「目」がある。
曰く、この「目」を手のひらに移動させて握りつぶせば、どんなものでも破壊できる。
曰く、きゅっとしてドカーン。
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/18(火) 00:19:49.17 ID:NZiZepMN0
それほど強大な力を持っている故に、吸血鬼は弱点が多い。
太陽はその最たるものである。
他にも、流水を超えられない。
招かれないと他人の家に上がれない。
銀が苦手。
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