982:1[saga ]
2013/03/08(金) 15:16:06.37 ID:OBTKenHo0
奇跡。魔法。
一度は諦めたそれを、現実に怖気づいて逃げ出した自分が、今さら求めるのは虫が良過ぎるだろうか?
恐怖がないと言えば嘘になる。狂気が怖くないと言えば嘘になる。
あの時、絶望的な状況の中で、それでもまだ息をして、さやかに助けを求めてきた黄色い双眸。
恐ろしさのあまり失禁した上、そこから逃げ出したどうしようもなく無様な自分。
何も分かっていなかった、救いようも無い程馬鹿なあたし。
一晩自分を責め続けた。
決心なんてつく訳なかった。
恐怖なんて乗り越えられる訳がなかった。
弱っちくて、みっともなくて、ちっぽけな自分が、契約していいのかすら分からなかった。
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