過去ログ - オッレルス「…甘えた病?」フィアンマ「……困ったものだ」
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11: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/17(月) 22:49:48.92 ID:UZSARbUk0

本日の昼食はパンケーキである。
これにはいくつかの理由があり、その大半がフィアンマに関するものである。

まず第一に、ゆっくりと調理するものであること。
故に、時間の猶予があるので、スキンシップをとれる。

第二に、甘いものであること。
フィアンマはわりかし甘いものが好きである。
十字教徒とはマナの時代より甘味を好むが、フィアンマもその類に漏れない。

第三に、作るのが簡単であること。
オッレルスはあんまり料理が得意ではないからだ。

そんな訳で、じっくりとオッレルスがパンケーキを焼いている間。
焦げないかどうか見張るという役目も兼ねて、フィアンマは後ろからオッレルスに抱きついていた。
左腕のみで抱きついている為、行動の阻害にはならない。
ぴとりとくっついたまま、フィアンマはぼんやりとフライパンを見つめていた。
熱されたフライパンの中、黄色い綺麗な生地は丸く薄い形をとっている。
表面にぷつぷつと泡が立ち、そこはかとなく甘い香りが漂ってきたところで、ひっくり返す。
オッレルスは手先が器用らしく、手首を使って綺麗にぺたんとひっくり返す事が出来た。

じゅうう、しゅうう〜、という呑気な音がキッチンへ響く。

心地の良い音だ、と思いながら、フィアンマはうっすらと笑みを浮かべた。

「何かかけるかい?」
「…蜂蜜でもかけるか」
「そういえば、残り少なかったな」
「使い切ってしまわねば、悪くなる」
「ついでだからキャラメルソースも使い切った方が良いか」
「俺様は要らんぞ」
「チョコレートは?」
「固形か?」
「固形しか無いよ」
「要る」

焼きあがった綺麗な色合いのパンケーキを皿に乗せ。
まだ熱い内に薄く薄くバターを塗った上で、チョコレートをちょこんと乗せる。
その上から網目状にキャラメルソースをかければ、甘くて美味しいパンケーキプレートの出来上がり。
少々カロリー摂取量が高すぎる事や栄養の偏りは否めないものの、甘党には受ける美味しさだ。

パンケーキの熱でチョコレートはとろりと溶け、キャラメルソースと混ざった上で、染み込んでいく。
フォークとナイフを添え、水等の飲み物と共にテーブルへ並べれば、食事の準備は終了だ。


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