過去ログ - オッレルス「…甘えた病?」フィアンマ「……困ったものだ」
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13: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/17(月) 22:50:32.98 ID:UZSARbUk0

甘えた病の対処療法は幅広い。
スキンシップが最も効果的だが、それ以外も十分な効果を示す。
例えば、フィアンマの分のパンケーキを切ってあげる、だとか。
本来彼がやるべき手順を代理で行うというのも、『甘やかす』という行為。
子供扱いをし過ぎても喧嘩になるか、と思いながらも、オッレルスは切り分けてやった。
フィアンマはもごもごとぎこちなく礼の言葉を紡ぎ、食事を開始する。

「…頼るのが嫌い、というのが、かえって症状を悪化させているんじゃないか?」
「ん、…藪から棒に何だというんだ」
「ほら、想像妊娠という言葉があるだろう?」
「あるが」
「あれは、妊娠を強く望みすぎた女性の思いが身体に影響を及ぼし、妊娠検査に陽性反応を出したりするものだ。だが、反対に、望まない絶対に嫌だと思っている女性にも、稀に訪れる。不安の具現化として」
「…それで、…つまり、俺様が『甘えたくない』『甘やかされたくない』と思えば思う程、症状は酷くなる…と?」
「あくまで予想に過ぎないが、そう馬鹿にも出来ないだろう。意識より、無意識とはどこまでも強いものだ」
「……具体的にどうしろと言うんだ」
「落ち着くまで甘えていれば良いんだと思うよ」

不愉快そうに、フィアンマは食事をする。
本質的に、誰かに寄りかかるのは好まないどころか、嫌いなのだ。
いつだって孤高に生きてきたし、それで良かったし、それで良かったと思っていた。
無意識下で甘えを望んでいるなど、そんなことは認めたくなかった。

まるで、それでは、自分が今までの人生を後悔しているようではないか。


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