過去ログ - オッレルス「…甘えた病?」フィアンマ「……困ったものだ」
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15: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/17(月) 22:50:51.45 ID:UZSARbUk0

甘ったるい昼食を終え。
フィアンマは、昼寝をする事に決めた。
意識があるから吐き気等を強く感じてしまうのであって、眠ればそんなに感じないだろうと願ってのことだ。
オッレルスは彼の眠りを妨げないよう、静かに読書をしていたのだが。

「う…っぐ…」

駄目だった。
手を繋いでいるか、添い寝をしてもらわなければ、吐き気がこみ上げる。
湧き上がる不安感に悪い夢を見ているのか、魘されている様子だった。

「……」

放りおこうかと考えたオッレルスだが、同情心に勝てず、手を差し伸べる。
フィアンマは自分の頬に触れた手を触り、やんわりと握った。
細い指同士が絡まり、フィアンマの表情がようやく和らぐ。

「ぅん、…」

やや幼い声を漏らし、フィアンマは毛布に対して今以上より包まり、温まろうとする。
寒がりの子供のような動作だった。
オッレルスは手を伸ばし、毛布を彼の身体にしっかりとかけ直す。
再度手を握れば、今度こそ安心しきったらしく、フィアンマは心地良さそうな表情で眠りに就いた。

「……本当に、病気なんだろうか」

呟きながら、魔神のなり損ないは手を握ったままに首を傾げた。
潜在意識とやらが関係しているのかもしれない、と思いながら。


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