過去ログ - オッレルス「…甘えた病?」フィアンマ「……困ったものだ」
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19: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/19(水) 00:06:06.12 ID:W5b8ddW10

雨が降ってきた。
つまり、暇な時間が発生する。
先程からフィアンマは睡眠薬に手を出そうとしては、オッレルスに取り上げられている。
圧倒的な身長差は無いものの、フィアンマの方がややオッレルスより身長が低い為、腕を伸ばして高くあげられてしまうと、手が届かな

い。
背伸びをして取ろうとしているものの、一向に上手くいかず。

「そいつを寄越せ」
「駄目だ」
「寝かせろ」
「別に睡眠障害じゃないだろう?」
「寝ている方が良い」
「…そんなに甘えるのが屈辱なのか」
「当たり前だろう!」

力で抵抗しないのは、オッレルス相手に勝つ事は難しいとわかっているからか。
或いは、珍しくフィアンマにとっては親しい人間である彼を傷つけたくないからか。
何にせよ、そこまでの実力行使をしない限り、フィアンマは睡眠薬を奪取出来ない。
使える駒代わりの人間は居ないし、どうしようもない。
流石にぴょんぴょんとジャンプしてまで奪取する気は無かったのか、フィアンマは疲れた様子でため息を吐き出す。
ともすれば睡眠薬依存症のようだが、別にそういう訳ではなく。

ただ、意識がある状態で甘えるのが我慢ならないと、そういうことだ。

「…オッレルス。そいつを手渡せ」
「駄目だ」
「投げろ」
「…いや、渡す方法の問題じゃなくて」
「……大体、お前だって俺様に抱きつかれて嬉しい訳じゃないだろう」
「嬉しい訳じゃないが、君程嫌がってもいないよ」

それが対処法なのだから、仕方ない。
不可抗力の事態に抗ったところで、何の意味もない。
フィアンマはやはり不服そうな様相で、オッレルスから離れた。


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