過去ログ - オッレルス「…甘えた病?」フィアンマ「……困ったものだ」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/25(火) 16:32:58.07 ID:3ZU5JGA40
降誕祭<クリスマス>を目前にして、フィアンマの症状は和らいできた。
スキンシップが身を結んだのかもしれないし、一時的なものだったのかもしれない。
フィアンマは徐々に快方へ向かっている事を喜んでいたが、オッレルスは手放しで喜べなかった。
甘えられる生活に、なれ始めていたのだ。
出来れば、もう少し甘えていて欲しい。
それはフィアンマが格下だからか、そういった見下しが入っているのかは、判別がつかない。
けれど、フィアンマに身体を預けられるのは、悪くないと思え始めた。
それは依存に近いものなのかもしれない。オッレルスは、優しさ故に脆い人間だ。
「…フィアンマ」
「何だ」
「……」
手招く。
フィアンマは、慣れた様子で彼に近寄った。
症状を抑える、ただそれだけの為に、擦り寄る。
それは、餌を欲しがる子猫の様子にも酷似していた。
「もうすぐ、治りそうだね」
「さほど、心配するまでもなかったな」
「…そうだね」
「何だ、落ち込んだような顔をして」
「少し、寂しいな、と思って」
「……何故だ」
「君は何かと抱え込む傾向があるから」
「…俺様の傾向と、お前の残念そうな表情との関連性がわからん」
不可解そうに、フィアンマは身を寄せる。
オッレルスは彼の髪を撫で、やはりわからないか、と苦く笑った。
彼は、人の感情に対しての理解力が欠けている。
そして、自分は心配をされない存在なのだと思い込んでいる節がある。
それが、少し寂しいところだった。
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