過去ログ - 堕女神「私を、『淫魔』にしてください」
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12: ◆1UOAiS.xYWtC[saga]
2012/12/18(火) 02:41:31.96 ID:w6oP1aHdo
だめ押しの一言で、疑いを更に晴らすように仕向けてまっすぐに彼女を見る。
紫水晶のような瞳も、角も、何もかも、覚えているままの彼女の姿だ。
強いて挙げるなら、髪が『七日間』に比べてやや短いだろうか。
魅了するような眼差しも、若干抑え目となっているのもある。

サキュバスA「分かりました。それでは、お片付けいたします」

勇者「ああ、頼んだぞ」

サキュバスA「………畏れながら一つだけお訊ねしたいのですが」

勇者「何だ?」

サキュバスA「何故、私の名を?……それに、振り向きもせずに……」

勇者「…引っかかるのか?」

サキュバスA「初対面です。それに……言葉を交わした事もございませんし、顔合わせさえ」

勇者「……そっか。そう、なんだよな」

渇いた笑いが、喉奥に燻った。

――――そうだ。

――――彼女らと、自分は。

――――今日が、『初対面』だったんだ。


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