20: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 08:53:11.54 ID:7yZEXuRIO
『よう、ユウリ』
『風見野の後輩が手紙を運ぶのが願いだってから、ガラにも無く手紙を書いてみるよ』
21: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 09:01:51.04 ID:7yZEXuRIO
あたしとユウリ、ミチルの三人で行動してた時期があった。
あいつらは使い魔まで狩るから監視するって名目だった。
もうすぐグリーフシード孕む奴を殺されちゃたまったもんじゃない。
22: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 09:09:07.51 ID:7yZEXuRIO
『まだ、正義のヒーロー気取ってるのか?』
『あんたがなんでそうしてるかは知ってるけどさ、未だにあたしは反対だよ』
23: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 09:17:19.04 ID:7yZEXuRIO
『武器一本で戦ってるところしか見てないだろうから、あたしの固有魔法なんて見当もつかないよね』
『ミチルもミチルで、本当の使い方をしないからわかりにくかったけど、あたしは固有魔法をもう使えないんだ』
24: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 09:29:16.32 ID:7yZEXuRIO
『あたしはこう見えても教会の娘だったんだ。リボンの中にロザリオを隠してるのは知ってたっけ?』
『親父が神父?牧師?どっちだかわからないけど、とりあえず日曜のミサとかで説教する人だったんだ』
25: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 09:37:24.23 ID:7yZEXuRIO
『本部からの金も、信者からの金も無くなれば当然あたしらは食うに困ることになる』
『晩飯が妹と二人でリンゴ一個なんてこともあった。あぁ、あんたの作ったアップルパイ、パイ記事は冷凍の使うのやめた方がいい。パサパサする』
26: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 09:46:48.76 ID:7yZEXuRIO
『次のミサからはどんどん人が集まるようになった。当然金も入るようになったからリンゴからアップルパイ飛んでミートパイ、パンも耳以外も食べれるようになった』
『これからは親父が表から、あたしが裏から世界を救うんだって張り切ってたよ。そうだ、その頃のあたしは正義のヒーローを気取ってた』
27: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 09:56:13.03 ID:7yZEXuRIO
『その時出会ったのが見滝原の魔法少女、巴マミさ』
『マミは、あんたらみたいにとにかくボコボコみたいのじゃなくて、それこそ土日の朝のヒロインアニメみたいなそんな戦い方だったよ』
『あいつは自分をそういうのと思い込むことで、自分を鼓舞してたんだ。そういや、ミチルが魔法少女になったキッカケの魔法少女ってもしかしてマミなんじゃないかな』
28: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 10:03:08.74 ID:7yZEXuRIO
『でもある日、教会に魔女が出たせいで親父にカラクリがバレた』
『皮肉にも随分魔女っぽい魔女だったよ。この教会で異端審問でも受けに来たってくらいにね』
『親父はあたしを魔女とさえ罵った。幻覚で無理矢理親父の話を聞かせてたんだから当たり前だよな』
29: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 10:13:40.89 ID:7yZEXuRIO
『マミの奴は事故で瀕死になってるところに現れたキュゥべえに助けてって願ったんだ』
『後で思えば家族全員を助けてと言えば良かった、助けられたのに死なせてしまったって言ってたよ』
『だから助けられなかった親への贖罪の為に人を助け続けるって誓ってるらしい』
30: ◆USZbC4nXcg
2012/12/20(木) 10:23:23.27 ID:7yZEXuRIO
『マミと別れて、それからだよ。風見野に戻ったのは』
『祈りを否定したから、あたしは幻覚の魔法を使えなくなった』
『それをカバーするためにあたしは武器の腕を磨いたよ。図書館で調べたらあたしの槍はパルチザンって云うらしいな。どっかの突撃隊が使ってたらしい』
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